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焼杉が世界中で作られている事

昨日、テレビを見ていると東北地方の老舗酒蔵が世界中に自分の酒を輸出する取り組みをしているのを特集していました。その中で「日本酒を輸出しているだけではダメなんで、世界中で地酒を作るようになり、酒がその地方で進化を遂げることで、逆に日本の中でも酒が進化するんです」っていった内容のくだりがありました。

45年ほど前に、弊社の先代が日本で初めて焼杉の製造機械を考案し、焼杉生産が工場生産化されるようになりました。そしてその機械を使って主に西日本を中心に焼杉がたくさん作られるようになりました。やがてその焼杉は世界中で作られるようになり、「やきすぎ」でなく「しょうすぎばん」と発音されている地域もあります。そして、それは現地の木材で作られ、独自の仕上げ方法がありと、独自の進化を遂げつつあります。今までにも、アメリカ、カナダ、タイ、フランス、デンマーク、ニュージーランドからは、企業、政府の研究期間等からの視察を受け入れ、実際にいくつものプロジェクトに参加納品しています。

私達もここで立ち止まっているわけにはいきません。例えば不燃化、内装化といった極めて高いハードルにも前を向いて進まねば!と思っているところです。実際内装化については、以前にもチャレンジしたのですが、納得いく商品ではなかったので、改めて実験を繰り返しています。必ず近い将来に商品化して、世界に先駆けたいと思います。

いずれにしても、日本が「焼杉の本家」という古い安楽椅子に座っていることなく、科学し、デザインを加え、考えを深くして進化していくところに、本当の意味での「本家を守る」的な地位を維持できるのではないかと思います。時代はどんどん進みますが、会社も、僕自身もドンドン進んでいかねば!と感じました。

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