共栄木材

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地産地消

木材の<地産地消>が言葉としてよく登場してきます。私はこの言葉に若干の違和感を持っていて、馴染めないところがあります。どうも商売上、<地産地消>を謳えば消費者の受けが良いと…もちろん、真面目に取り組んでおられる人も周りにいますから、一概には言えませんが。

<地産地消>は実は排他的ですよね。<地産地消>を謳う地域は、自分で作ったものは他地区に販売をしますが、他地区からの木材は受け付けない。ちょっとおかしいですね。更に地産は伐採生産のことを意味し、伐採後に次世代の為の植林が行われないのは、<地産>というのにふさわしくないと思います。また、例えば私の住む伊予市双海町では自然に任せておけば雑木か松が生えていた所ですが、その場所に戦後、杉・桧が儲かるからと自然の植生を無視して杉がたくさん植えられ、その杉が伐期を迎えているから地産のものを消費せよ!と。

よく観察すると、<地産地消>というやや美しい言葉は、ややぼやけてきます。私達は森林の循環と正しい知識を持って、公平冷静に木材の供給を続けていきたい。そして、次世代の為にも、本当に美しい森林を守る為、一隅を照らしたいと思っています。

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