共栄木材

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中国に行ってきました

今年の4月に中国・黒竜江省が木材の伐採禁止令を出し、中国の木材状況が大きく変化し始めているのを感じ、得意先回りをしてきました。黒竜江省、遼寧省と結構移動距離の多い出張でしたが、現在の状況を肌で感じることができたように思います。

実態はよくわからないところが多いですが、現時点で在庫を多く持っているところは、まだ出荷に余裕を見せていました。在庫の少ない運転をしているところは現実に原材料の高騰で価格が上がっているところが多いです。また、原材料の手当ができていない状況も垣間見えました。原材料の手当をロシア材に求めず、欧米からの輸入に切り替え始めている会社もありました。いずれにしても価格的にはまだ大きくは動いていませんが、それぞれの場所での現在庫が切れ始めた頃にフローリングや積層の板は必ず値上がりしてくると思われます。

ただ、経営者については不動産投資や株投資で富を得ている(売ればの話ですが…)
せいか、経営に切迫感を感じる人はいませんでした。まさしく日本のバブルの頃を思い出しました。

木材業界を俯瞰すると、やはり安価なせいか、猛烈な勢いで消費する実態が森林を崩壊させているようにも思えます。何百年もかけて育った自然の木々が、今を生きる我々だけに食いつぶされていくのが果たして良いことなのか?もちろん我々も生きていかなければならないわけですから、自然との共存を考えて、使い捨てする安価なものでなく、長く大切に使い続けることが自然との共存を可能にすることだと思います。地球の木だから、何世代か後の人たちの為にも、木を大切に使いたいです。<環境とデザイン>、僕の会社が取り組むテーマです。

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