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大きな製材工場と小さな製材工場

我々木材業界も欧米からくる流れか、大型工場化がドンドン進行し、中途な工場は苦戦を強いられています。家業としてやってる事の多い日本の製材工場の場合、例えば10~20億円の投資って言うのは小さな数字ではありません。が、日本でも100億円投資の工場って言うのが出てきたら、10~20億円の投資はなかなか苦戦を強いられるように感じます。恐ろしいですね、資本主義の本質。良いものが、安く、ドンドンできます。均一ですが…

そのような製材工場の大型化の一方、今日アピトンの上り梁を使った物件が上棟しました。松山の高岡建築研究室さんの設計です。天井板にはアピトン合板を使用し、本当にきれいに仕上がっていました。
こういう建築をサポートするには、痒い所に手が届く的小さな優良製材が必要なのです。本当はこういう小さくても特徴のある製材工場が普通に営業活動ができる消費者も必要です。僕たちは本当に田舎の小さな材木屋ですが、大きな製材工場では作れない、味のあるデザインや強度をもった木材を提案していきたいです。
決してこの火を消してはならないと思います。高岡さんもチャレンジャーです。

僕等も資本主義の世の中で商売をさせて頂いているので、勿論全てを否定するわけでは勿論ないですが、優良でも均一なものの中に、ちょっと異質なものを加えることで、<1/fゆらぎ>っていう心を和ませる何かがあると思っています。僕はそういう材木屋になりたい。
大きな製材工場と小さな製材工場
大きな製材工場と小さな製材工場

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