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<サイディング>って、そんなに良いものかな?

 いわゆる超一流の上場企業が建物の外壁に<サイディング>と呼ばれる商品を作って、日本の建築のあちこちで施工されています。僕はその事を、ある意味でとても残念に思うのです。<サイディング>って、そんなに良いものかな?と。

 この<サイディング>もどんどん進化して、本物と見紛うばかりの商品が出てきます。レンガ風、板張り風、スタッコ風、石張り風等々…火事にも強いし、暫く位なら塗装持ちも良い。でも、全部フェイクでしょ。本物ではない。そういう本物でないものに満たされた風景というものがどんなに日本の風景をおかしくしているか、日本人も考えたらいいと思う。意志ある消費者として。もし、本当に素晴らしく良いものなら、皇居も、祇園の街並みも、清水寺も、ルーブル美術館も、ヨーロッパの街並みも、全部<サイディング>にしてしまえば良い。

 一般的に杉は50年くらい経つと直径が30~40㎝位になります。その杉を30㎜の厚さにして外壁材とすれば、一般的に燃え代(1分間に約0.7㎜燃えます)で約30分位は持ち堪えます。30㎜の厚さの板を使えば50年くらいはもちます。もちろん、時々の修理補修は必要ですが…そしたら50年前に植林した杉が外壁材として使えるほどに育っている。それぞれの町にある小さな製材工場で外壁材は挽ける。山も工場も永続できる。使い終わった外壁材は薪にして薪ストーブで燃やして、家を暖めよう。
 黒船がやって来た時、親分のペリーは「なんちゅうきれいな街や、日本は!」と感嘆したらしい。その時の外壁材は杉板だったそうです。塗装もされていませんが、その経年変化したシルバーグレー色が美しかったと。

 仮にそれがわずかながら余分な手間が掛かったり、費用が掛かったとしても(杉板だけなら<サイディング>より安いですよ。)、僕等は<環境とデザイン>と言うテーマのもとに、板や、土や、石、煉瓦等々、本物を選んで頂けるようお客さんに提案し続けたいと思っています。

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