共栄木材

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黒竜江省にて

先週、黒竜江省の得意先に、検品と打ち合わせに行ってきました。中国では大気汚染対策に取り組んでいて、木材の乾燥機のエネルギーとして石炭を燃やしていたようですが、排気ガス規制が掛かり、かなりと言うかもうほとんどの工場が乾燥機をストップさせられています。この対応に中小の工場は付いていけなくて、操業を止めなければいけない状況のようです。その通知も政府から直前に送り付けられて対応のしようがないらしい。国営企業などは潤沢な資金で対応していくようですが、中小企業は生き残れないです。景気もあまり良くないと聞きましたが、一方ではアパート建設は続き、高騰したままのようです。アパートは住むためのものでなく、値上がりを期待する投機の為のもの。まさにバブルです。
うちの得意先は長年のお付き合いもあるからと言うことでうちに引き続き販売してくれていますが、安くしろ!ばかりの売り先に対しては、商売をする気が全くありません。と言うのが、例えばUSD35/m2のフローリングを、上海とか、北京とかに持って行けば、オーナーがその商品を気に入れば値段なんて聞かないと。うちの得意先もUSD100/m2以上で平気で売ってます。1億円するアパートに5万、10万円高かろうが、安かろうが関係ないということです。僕はこういう商売はしたくありませんが、中国では現実のようです。
また、商売はちゃんとした商品をちゃんとした価格で売るっていうのが基本とは言え、何より大切なのは「人間関係」。たくさんの料理と、浴びるほど飲むお酒。50度の中国酒で乾杯を重ねる。僕はお酒は強い方ではないですが、最後まで酔っぱらわない。この写真の右二人は途中でダウン。一番左もその後ダウン。生き残りは3人だけ。それでもこれで基本的に商売は上手くいく。土地に合ったビジネスの方法があります。だけど、得意先にいつも言うのは「品質第一、価格は2番ですよ!」と。これをしっかりしてくれるから長年付き合えます。決してお酒だけではないです!
黒竜江省にて

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