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焼杉の学術調査

今日、東京大学・生産技術研究所が、「焼杉」に関して、調査に来られました。焼杉製造を開始した経緯をはじめ、様々な話をしました。とても面白かったです。そもそも焼杉はいつからあるのか、世界には焼杉に類似するものはあるのか等々。焼杉だけでなく、建築史、杉の可能性、CLT、杉の30㎜外壁材、デザイン等々、話は尽きませんでした。

自分のようなちっぽけな地方の材木屋が何かを思ったり、考えたりしても何も事は起こらないけど、本当に良い事であれば、その小さなアイディアがもしかしたら大きな何かに替わることがあるかもしれません。

知り合いの韓国の建築家の知り合いに欧州の建築家がいて、その人が焼杉を使った建物をいくつもやっています。それはFBで知りました。海外の人達は「焼杉」のことを<Shou Sugi Ban>と呼びます。建築を知らない日本人が「焼杉板」をこう読んだんだと思います。僕は<Shou Sugi Ban>という言葉が出てくるたびに、各建築家に「正しくはヤキスギって言うんですよ」と、伝えています。そのせいもあってか、最近は海外でも、<Shou Sugi Ban>でなく<ヤキスギ>と読んでいる人も増えてきたように思います。

焼杉の素朴で原始的で何の無理もない「在りよう」が、世界で認められてきたのではないかと思います。改めて日本で初めて「焼杉」を工場生産し始めた先代を誇りに思います。先代はこのムーブメントの始まりの人ですから。僕は材木屋としても、何らかの付加価値を作ることが大切で、大量に作る事だけが大切ではないと考えています。先代に対しては、この付加価値に対し、何ら業界表彰的なものはありませんので、僕が個人的に会社を代表して、表彰状を金一封を付けず(?)に贈っておきます。

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