共栄木材

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働く意味

もう数年前になりますが、中国の得意先で聞いた話です。今では少し状況も変わっているかもしれませんが、オフィスワークを望む人はたくさんいるけど、とにかく工場労働者がいない。給与は工場労働者が新卒オフィスワーカーの2倍強だそうです。
また先週末にカナダの工場から連絡が入り、以前から注文を受けている木材は製材できているんだけど、それを乾燥する為の桟積する職人がいなくて、乾燥が進まず、工場には乾燥できていない木材が山積みされていると。以前はインドやアラブの人達が仕事を求めてたくさんいたけど、物価が高くなり過ぎてそういう人が住めなくなっているとか…
今は野菜が高騰しているということですが、天候のことだけでなく、農業働き手の高齢化が隠れた問題として、やがて表に現れることになると。確かに近所の農家も平均年齢は70歳を超えています。
うちの会社でも工場で仕事をしてくれる人を探すのは、とても大変です。できるだけ機械化して簡単な作業は機械にお願いするようにしないと、本当にやっていけなくなりそうです。

ブルーワークは、確かにきつい仕事であったり、汚れる仕事であったりしますが、ものを作る、実際に作る仕事には何事にも代えられない「成果物」があります。もちろん誰もが完成形に携われるわけではないですが、部品であれ、歯車であれ、それを作る人がいて、完成形ができる。そうやっていろんな人が絡み合って世の中はできているんですよね。木材は完成形ではなく、ある意味で部品ですが、それでも木材を加工したり、提案することで、完成形に対し、一定の意味を持たせる事はできると思っています。
難しいけど、「働く意味」を感じられる職場にして、皆がモチベーション高く、仕事を通じて幸せを感じられるようにしたいと考えています。ただ、幸せは無くしてから気付くことも多いですよね。僕は社長として、社員さんが定年を迎える時に「この会社で働いて、本当に良かった!」と言わせることのできる社長を目指します。

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