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すべての住宅に太陽光パネル設置を

小泉環境大臣が発言しました。環境問題はとても大切です。ただ、そこに美意識はあるのか?例えば、「京都・清水寺や金閣寺の屋根に太陽光パネルを載せるべき?」と同じことです。
環境問題は、避けて通ってはいけません。正面から受け止めてやるべきとは思いますが、小さな太陽光パネルを住宅ごとに載せなくても、例えば人のいなくなった休耕田に設置する方が圧倒的に効率的ではないかな?なんて思います。

実は、昨日の木材塾(毎週最終営業日にやってる社内勉強会です)で、「住宅はどれくらい持つか?」という質問にどう答えるか?という内容をやりました。
「物理的耐用年数、法定耐用年数、経済的耐用年数とあるけど、一般的に消費者がいうのは、経済的耐用年数ではないか?」と。この経済的耐用年数は、建物に美しさがないと結局のところ、壊されてしまう。だから、美しい建物を建てるとみんなが大切に守ろうとして、耐用年数はあがるんや!よって、建物は美しくないと耐用年数が短くなり、環境に負荷を与えてしまう。

小泉大臣や周辺の官僚、取り巻きの事業者は物理的発想をする。環境問題は、美意識に基づいた「右脳」で発想すれば、「もったいない」とか、「大切にしよう」という優しい心が生まれ、結局環境を守ることになる。だから、いろいろと議論はあるのでしょうが、「左脳」の働きの弱い僕は、「美意識」を盾に、住宅の太陽光パネル設置義務に、大反対します。くれぐれも、太陽光パネルに反対!ではありません。それでもやるなら、先ずは、法隆寺、東大寺、清水寺、金閣寺、平等院鳳凰堂に載せて頂いて、次に松山城やったら、僕はもう何も言いません。

ともかく、美しいものは、守りたいし、守られるのです。日本の住宅から美意識をデリートしないでください。我々木材・住宅業界も、もっと美意識に目覚めたらいいと思う。勉強、勉強。

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