<TED>というプレゼンテーションスピーチがあります。それを習って、主に建築にまつわる有名・無名の建築家をスピーカーとして来て頂き、建築やデザインや、木材、その時々のテーマに合う一般の方を聞き手として、話を聞く場<木と建築の、講演会>を企画したいと考えています。
建築中の<三秋ホール>も8月末完成を目指しています。<三秋ホール>は、日々の打合せ場所だけでなく、そういう場としても活用したいと考えている建物です。50~60人も入ればそこそこいっぱいになりますが、それくらいの空気感の方が濃密で深く、良いかなと…
例えば、地元にもとてもまじめに建築に取り組む見識と経験のある若手(と言っても40歳前後ですが…)がいます。僕も近くのすべての建築家を知っているわけではないのですが、お付き合いのある彼らに、「自分が考えている<建築>というものを、プレゼンテーションしてほしい。」と話しています。この講演会で聴講するのは基本的に一般の方を想定しています。そこで設計の営業をするというのではなく、単に、自分の建築に対する思い、考え、行動を発表する。一般の方も、建築に関する様々な意見、考え方を聞いたうえで、地域のビルダーさんに発注するもよし、大手住宅メーカーに発注するもよし、木造でなくRC(鉄筋コンクリート造)にするもよし、もちろんプレゼンターの建築家に依頼するもよし、と考えています。ともかく、「家って何?何の為に建てるの?」と、いろんなことを知り、考えたうえで、家を建てる、家を買うという選択をして頂きたいのです。
2014年に第1回<木造建築講演会>を中村好文さん、竹原義二さんを招いて開催しましたが、大変に好評でした。2次会も大いに盛り上がりました。次回は<三秋ホール>で!ということにしていて、やや時間が経ちましたが、いよいよ完成ということで、こういう講演会や、プレゼンテーション会を次々と開催出来るようになります。もちろん、一発目は<三秋ホール>の設計者である、建築家・手嶋保さんにお願いしようと思っています。講演会の後では、天気が良ければ裏の芝生広場も使って、簡単なパーティーもいいかなと。堅苦しくない、むしろ少人数の気楽で、深い、共栄木材の<木と建築の、講演会>にしようと。
写真は2014年の講演会のものです。