もともとカリフォルニアの樹木だったらしいラジアータパインは、ニュージーランドで盛んに植林が行われ、成長が早くサスティナブルな資源となっています。
ラジアータパインの特徴として、とにかく成長が早く25年ほどで直径50~60㎝になり、節の無い部分が多く取れます。更に薬剤浸透が極めて高く、表面だけの薬液注入ではなく、木材全体に薬剤が浸透する(スギ・ヒノキなどでは表面だけしか含侵しません)のでニュージーランド国内では、25年保証を付けて販売しているくらいです。また、ご存知の通りラジアータパインは安価な木材として知られており、注入後再乾燥してモルダー加工されても、割安感を感じる価格帯です。
ニュージーランド国内だけでなく、世界中で支持され、販売されているのは、こうしたラジアータパインの特徴によると思います。
デッキ材としてイペ、セランガンバツのような熱帯雨林で育つ木材の耐久性の高さは言うまでもないですが、薬剤注入材とはいえ、FSC材として地球の環境配慮を考えると、ラジアータパインをもう一つの選択とするのもいいのではないかと思います。また、針葉樹なんで、堅さはイペなどには及びませんが、米杉(WRC)を思うと、柔らかさを安心感と感じられます。
このラジアータパインのデッキ材、私たち自身には、プリウスが世に出てきた時の感覚に近いです。
ラジアータパインのデッキ材
ラジアータパイン断面図