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ツーバイフォー 300万戸

ツーバイフォーの住宅が1970年に日本でオープン化されて累計300万戸を超えたようです。

ものすごくざっくり言うと、現在日本木造が新築着工数の約60%弱。そのうちの約18%程度がツーバイフォーで建てられます。木造住宅の約5軒に1軒弱はツーバイフォーなのです。愛媛県でも、およそ全国平均の感じで推移しています。

ツーバイフォーも年を経るごとに理解され、市民権を得てきたように思いますが、正直「あんなもん…」的に今でも言われることがあります。とても残念です。ちゃんとした木造で、世界中のどこに行っても、木造建築の大半はツーバイフォーのような枠組壁工法で建っているんです。構造材をプラスターボードで被う為に告示通りにやれば、自動的に準耐火構造になります。阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本大震災等での倒壊件数は、ほとんどゼロという数字が示すように耐震性も極めて高い。ツーバイフォーは、建築基準法でなく、同法の告示によって建てられるので、一般的に告示の範囲内で建てられることが多い為に、ツーバイフォーは建てにくいと言われることがありますが、決してそうではなくて、在来工法が4号特例の中で、許される部分が多いというか、抜け道があるというか…ツーバイフォーも構造計算をすれば、告示外の建物でも普通に建てることができます。
もちろん、ツーバイフォーでも、在来工法でも、ちゃんと構造計算をすればいいだけのことです。そこには、若干の誤解的なものがあるように感じます。弊社がツーバイフォーのパネル製作に取り組み始めた25年前、すでにすき間相当面積は1.0を切るレベルの気密性がありました。併せて断熱を正しく入れやすいということもあって、断熱性能に優れてもいます。

確かに、伝統木造のような、匠の木組はありません。木材の接合は全て釘のせん断力に頼っています。どちらが良いということではないですが、どちらも良いし、どちらにも劣る部分があるということです。うちの会社は材木屋ですから、両方を提供しています。選ぶのは工務店さんであり、お施主さんだと思うからです。

いずれにしても、業界の中では若干逆風の中で、こつこつと全国のビルダーさんがお施主さんの為に建てた数字が300万戸!やはり、凄いことです。300万戸の家庭があるんですよね。安心して、幸せに過ごせるかどうか、家の価値は、工法ではなく、結局そこですよね。

ツーバイフォー 300万戸

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