昨年秋頃からカナダSPF材の価格高騰がどうも落ち着きそうです。もちろん、現状の高値安定です。アメリカの住宅着工数が好調に推移している為です。また、中国からの買いも、数年前とは比べようのない量のようです。

去年の秋からの、北米の木材価格の高騰は、ほとんど狂乱とも言うべき値上がりでした。さらに日本市場では安倍首相になってからの急激な円安で、私達輸入業者にはダブルパンチ。元々現地価格も為替も異常な状況だったから、それが緩和してきたと思えばそれで済むのですが、例えば昨年10月に見積していたものを、2月にその値段で出してくれとお願いされても、いかんともしがたい状況でした。
もちろん、その都度「現地価格が高騰しています」とのレポートはしていましたが、ここしばらくの底値安定とデフレに慣れ過ぎたせいか「また共栄木材が値上げの話を持ってきた」的にしか聞いて頂けなかった先には、ご理解いただけなかったところがあったかもしれません。

私達は北米、北欧、中国、南米と直接の取引をしていますので、現地の価格動向は割と早く情報入手して、早めにお客さんにお伝えできていると思います。ただいくら情報を集め皆さんにお伝えした所で、小さな地方の材木屋の力では、大きな流れには全く逆らえません。その大きな流れの中で、自分たちなりにどう対応していくかを考えざるを得ません。それで、情報をできるだけ早く、お客さんに流しているのです。決して煽って何かを買って頂こうとかと思いません。
これからもできるだけ正確な情報をお得意先の皆さんに届けて、弊社のお得意先の、先を見越した営業の一助になればと思います。