弊社、現在役員含め正社員数は27名、平均年齢は37.6歳です。

　基本的に一旦入社した社員さんは辞めません。ここ10数年、3年未満の離職者はいません。そうは言っても、現実には寿退社、健康事情による退社、どうしてもやりたいことができた等々、様々な理由で辞めていく人もいます。
　社員さんはいったん就職してもらえば、僕はできるだけ長く一緒に仕事をしたいと思うし、社員さんも当初、良かれと思って就職してもらっているので辞めるには、仕事を通してやりがいとか、給与とか、職場の雰囲気とかいろんなことがあると思います。それには僕自身も十分以上に気を遣いたいと考えていますが、難しい時があります。

　そんな中、10年を超えて仕事をしてくれる社員さんもいます。10年もやれば大概ベテランです。勿論いつまでも終わりなく勉強はし続けなければいけませんが、ひと通りのことはできるし、任せられます。彼ら、彼女たちの働き方は至って淡々としています。いろいろな物件が営業上でも、加工でも、生産でも、毎日たくさんありますが、特別に気合を入れるって言うのではないですが、全ての物件に対して丁寧だし、学ぶことをやめないし、気持ち良くやってくれています。そういう社員さんが本当に頼りになります。なにより10年も過ぎればもう、気分は本物の家族です。

　僕が社長になったのが20年前の38歳の時で、その時は15,6名の社員さんのほとんどが先輩社員でした。それから少しずつ社員さんが増えてきたので、世代の入れ替わりもあったりして、平均年齢は少しずつ低くなってきました。
　数年前から勤続10年一区切りで、僅かですが「勤続祝い」を出しています。とても喜んでくれます。10年過ぎれば社員さんは余程のことがない限り辞めません。ということは、この10年をどう働くのか、様々にみんなの気持ちを推量り、今の仕事に物心両面の幸福を感じてもらえるかどうかが、社長としての大きな仕事だと思います。人が辞めていくのは、辞める方もだろうけど、辞められる会社、社長ももの凄いエネルギーが必要です。働いている社員が幸せになれる本当に良い会社にしたいです。社員のみんなが会社を定年退職する時に、「社長、ありがとう。本当に良い職業人生が遅れました。」と言わせることができたら、小さな会社でも、僕は大社長です。

　次の月次ミーティングでまた10年選手が出ます。「勤続祝い」を出せることを、本当に嬉しく思います。