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時間当り労働生産性

僕は社長になって17年になります。時々いろんな事がうまくいくと、自分がまるで名経営者である如く自惚れに高く昇ってしまうことがあります。暫くして冷静になると、なんか、ものごとが分かったようになっていた自分に対し、本当にこっ恥ずかしく、意気消沈して深く反省しまうことが多いです。謙虚でいなければ!と謙虚でない自分に言い聞かせています。

ただ、幸いに社員さんに恵まれ、社内は割と一体になって仕事をしている感じはしています。みんな素直だし、よく働きます。離職率も非常に低いです。また、最近まで60歳定年制だったのですが、OB、OGの方々が忙しい時には手伝いに来てくれます。先輩の方々は仕事は普通にできるので、繁忙期には大きな戦力です。

そういう環境の中で、最近特に気にしているのは「人・時間当りの労働生産性」です。ブラック企業が云々されていますが、やはりあまりの長時間労働は寧ろ生産性が低く、仕事の為にそこで働く人が家族と過ごす時間があまりに少なくなったり、仕事以外の社会活動、趣味、地域活動に時間が取れないまで働くということが、本当に大切なことだろうか?みんな、何のために仕事するの?と、ずっと考えていました。かと言って現実には、公務員や大手企業の真似はできません。

働くこと自身は、生きることそのものだし、働く中で人格を磨いたり、深い人間関係があったり、社会に貢献できることはたくさんあると思います。仕事はお金を稼ぐだけの場所って考えて40年働くのは…ちょっと寂しいですね。だから、ともかく今まで2時間残業して10時間掛っていた仕事を、どうやって8時間のうちに収めるのかをよく考えるといろんな改善点が出てくると思って取り組んでいます。
「それでは残業代が減って困る!」なんて言う考え方を、社員さんも持ってはいけないと思います。しっかりと決まった時間に生産性の高い仕事をして、利益を出して、それを安定的に分配する。ホント、遠いところにあるうちの会社の理想像ですが、それに向かって日々少しずつ改善を怠らないようにしたいと、思う昨今です。

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