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歓送迎会

 今日、若い社員の一人が会社を卒業します。彼は知り合いの材木屋の御曹司。大学を出て3年半、ウチで一緒に仕事をしてきました。当初、彼の待遇をどうしようかと考えていたんだけど、普通に工場で現場仕事をやってもらいました。とてもまじめで手先も器用だったので、仕事をすぐ覚え入社半年後にはほとんどいっぱしにやっていました。あえて言えばややおとなし目なのが気にはなるけど、この真面目さがあれば今後きちんとやっていけると太鼓判です。仕事のできる社員がいなくなることは、会社にとっては大きな痛手ですが、彼が家業に戻り、しっかりとその家業を守り発展させていければ、そちらの方が大切なことですよね。本当のところ、社員が幸せにならない会社はダメだと思います。ただ、彼がいなくなると同時に8月、9月、10月とそれぞれ新人が入社してきます。4月にも2名、昨年末にも1名と、この1年で6名増員です。 やみくもに増員しているわけではなくて、うちの会社はOB、OGの先輩方や得意先のOBさんなども繁忙期には手伝いに来てくれるのですが、その先輩方も年々更にお年を召してきて、病気を抱えることもあり、何人か抜けました。社員の中にもいろんな理由で若干の退職者も出ます。また、働き方改革の中で、残業をいかに減らしていくかと言う中でやはり物理的にも人がもう少し必要だとか…ともかくいろんな条件の中で増員を決めました。幸い、知り合いや社員からの紹介などもあり、新卒も含め、良い人に入社してもらっています。一日も早く彼ら彼女らが会社に溶け込んで、職場や仕事上での自分の居場所を見つけ、社内・得意先に必要とされるようになってもらいたいです。

 僕の会社は3年以内離職っていうのはありません。退社していく時はちゃんと送別会も開きます。ただ、中には送別会を辞退する人がいますが、そういう会社の辞め方はいかんですね。自己肯定的になりますが、うちの会社は働き者の集まりだし、わがままは許されない<大人>の集まりです。決してブラック企業ではないし、風通しも良いし、社員も大らかです。それに付いて来れないとなると、どうしようもなく、会社の中の居場所を自ら受け付けない。ただ、自分のやりたいことを見つけた場合は、残念だけど引き留められません。みんなで「頑張れよ!」と送別会です。もちろん、会社を辞める人が悪で、会社が善だとは言いません。会社だって生き物だから、間違いもするし、正しくもある。ただ僕は本気で社員が幸せになることを思って経営しています。

 最近も以前退職した人が家を建てるのでと、奥さんとちびちゃんを連れて会社に寄ってくれました。次の会社が決まるまでと、離職後手伝いに来てくれた人もいます。再就職先でその会社をうちに紹介してくれる人もいます。街で偶然出会うこともあります。会社を通じてとは言え、人と人が出会うのは何かの縁なので、仮に会社を去ることになっても、その縁を大切にしたいです。

 と言うことで、今宵は歓送迎会です。上弦の月が祝ってくれると思います。

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