地元紙の愛媛新聞に「えひめ 節目の企業」シリーズに70周年企業として共栄木材の記事を出して頂きました。
うちの会社は1948年1月1日、僕の祖父が親戚が伊予市に移転する際に、譲り受けたものです。創業当時は工場を買うお金も無いものだから、近所の人と、遠縁にあたる人と3人で始めたのですが、間もなく他の二人は共同経営者から外れたようです。僕が生まれた1959年に山の立木の商いを済ませて家に帰る途中、その祖父が交通事故で亡くなりました。父が31歳の時です。それから紆余曲折を経ながら今日を迎えるわけですが、父が言うには「治作(祖父)さんはとても人に慕われる人やった。貧乏してても、いつも良い人が周りにたくさんいたので、治作さんが亡くなった後も、村の有力者から山を売ってもらったり、世話してもらったりと、本当にいろいろと助けてもらった。」と。31歳の若造の父は決して一人ではなかったと言います。そして僕自身も祖父の生きた年齢を超え、やがて息子に繋がっていきます。
上手を言うつもりではなく、今まで、社員さんはもちろん、仕入先、売り先、地域の人達に恵まれ続けてきたと思います。もちろん70年もやっていればいろんなことはありましたが、自身から信用を無くすようなことはやっていません。それは、現在の社員、仕入先、売り先を見て頂ければわかると思います。本当に素晴らしい人達に囲まれています。
これからも実直に、何の為の材木屋なのか、自分達は世の中の為になっているか、社員さんは幸せか、お得意先も含めて3方良しとなっているか、自分に問い続ける経営を続けていきたいし、会社として体(売上)が大きくなる成長だけでなく、心(幸せかどうか)も更に成長したいです。ゆっくりと100年企業を目指していきます。