リクルートという会社は、商売がとても上手だと思うのですが、就職させて、転職させて、結婚させてと、人の人生の節目にうまく現れて、マッチポンプ的にビジネスを転がしていく。そのうち再婚サイト、終活サイト、お受験サイト、新築サイト、引っ越しサイト…そう、ここでいう「リクルート」は、最大手だから名前を出すだけで、そういう情報企業一般ということです、悪しからず。
よく考えると、なんか、情報というものの上を人を転がして、就職させて、そろそろ転職しませんか?と。確かに便利で、世の中に役に立つのもよくわかりますが、リクルートの言うままに人生を過ごしていたら、なんかベルトコンベアに乗って、誰もが同じように流れていく感じがして、僕は違和感を感じます。
僕のばあちゃんは、リクルートもない時代、遠くでしか見たこともない、話したこともない人(僕のじいちゃん)と結婚し、二人できちんと生きてきた。人との出会いに運命を感じ、責任をもって作り上げてきた。もちろん情報のない当時すべての人達が幸せであったかどうかと言うと、決してそうではないと思いますが、人との出会いを、受け入れ、受け止める強さがあったように思います。
情報過多の時代に、リクルートのベルトコンベヤーに乗せられて流れていく人生を「良し」としていいのでしょうか?いろいろなことを、自分で決めているようで、実は選択の方向を他者に決められているように思えてしまう。出会い頭の出会いを、愉しむ職業人生もまた「良し」ではないかと思うのですが…