実はこの夏からチリのビジネスパートナーとの会話の中から、「日本の小さな家(木造)のコンペをチリで開催したい」という話が起きあがりました。対象は、建築を学ぶ学生と、40歳以下の若手建築家の2カテゴリーで。
彼が言うには小さくても日本の家には<ヒューマンスケール>があり、家族のありよう、居心地の良さ、自然との共生などでとても興味深い。チリは日本と同様に南北に長い国土、四季があり、地震があり、実はとても共通点が多いんですよと。
彼のお父さんが創業した広葉樹をメインとした材木屋は、チリでも大手の一角です。なので、結構息子である彼もチリの有名建築家との交流や、木材業界の知り合いも多いです。チリには「木材週間」という、日本で言う「ジャパン・ホーム・ショー」的なビッグイベントがあり、そのイベントの中で今回のコンペを開催することになりました。チリ建築家協会も全面バックアップです。
そこで、彼が、是非とも日本から「中村好文」さんを審査員として加えたいんだけど、どうすればいい?と言われ、「僕、中村さんを知ってるから、聞いてみるわ。ただ、断られるかもしれんよ。」と。それで中村先生に連絡を取っていろいろと説明をしたところ、「良いよ、やるよ」と言って頂き、そのことをチリに伝えると「えっ、まじか?すごいことやで!」と、Zoomの画面の向こうで狂喜乱舞していました。中村好文さんの名前は、チリでもとても有名建築家のようです。
中村さんにも「先生が思っている以上に、向こうでは有名で、期待値が高いですよ」的な話をしました。
ともあれ、10月30日(金)の21:00~21:45pmまで、中村好文さんのレクチャースピーチがあります。是非、聴いてみて下さい。詳しくは改めて弊社HPにてアップします。
いずれにしても、日本の空間に対する感性、自然との共生する木材で作る建物、家族のありよう等が、海外で共感と共に評価されるのはとても嬉しいことです。
ただ、12時間の時差、言葉の壁、ニュアンスの違い、習慣の違いなどでなかなか打合せが順調に進まないことがありましたが、なんとか30日に間に合いそうです。
最終的な案内ではありませんが、ほぼ最終のチラシの一部です。