ここ最近、愛媛の木材業界の噂話で「共栄木材、この木材高騰で大変やろ…大丈夫かなぁ…」と、ご心配を頂いているようで(苦笑)…
はい、もちろん大変です。こんな輸入木材の高騰は仕事を始めてから、初めてです。
ただ直近の話で言えば、2月にカナダの取引先から「今後木材価格は必ずもっと上がるし、何より木材の手当てができなるなると思う」という進言・情報を得て、長男の専務から「6月積みまで手当てしよう。これでも高いと思うけど、ものが入らずお客さんに迷惑をかける方がまずいから、淡々といこうや。もし、相場が下がって今回の契約で損が出ることになっても、長くやっていく事が大切やから、目先の損得は無視しよう!」という、極めてまっとうな意見を受け、僕もその通りと思ったものだから、6月積みまでの購入予約をかけました。なので、実はうちのお客さんには現況の高騰をそのままお願いしなければならないような状態にはなっておりません。もちろん、得意先に対して、それなりの価格アップはお願いしています。そこは通常からすっかりオープンに情報を流しているので、お客さんも「仕方ないね。相場が下がったら、下げてね。」と、実に嬉しい返答を頂いています。痛みも喜びも分け合う関係を作れていることをとてもありがたく思っています。うちのお客さんは基本的に浮気しません。ホント、ありがたいです。
こういう状況で、価格が高いだ、安いだだけで右往左往する商売はいかんですよね。自分だけが儲けたりするのはいかんし、損もいかん。やっぱり、利他の心でやらんといかんと思うわけです。4月に経営計画なるものを社員に発表しているのですが、その営業方針の中に、「販売価格は相場より安くすること」と、「仕入れ先を叩いてはいけない。」というのがあります。うちの会社は、能力は大いに見劣りする会社かもしれませんが、社員や仕事に取り組む真面目さは、ホントに誰にも負けないつもりです。
うちの会社は、大きく4つくらいの小さな事業部的な仕事があり、それが絡み合って、社員の移動も簡単にできるようになっています。なので、輸入木材の高騰があっても、全体のなかでは3割4割の比率の部門だけなのです。他の部署が頑張って全体としては大丈夫になるように頑張っています。2020年度の決算は、過去最高利益の決算になりそうです。
共栄木材は、まだしばらく潰れませんので、ご安心ください(笑)。しぶとく生き残りますよ!何によらず、噂話なんかは、せん方が良いと思います。それより、僕は、「なんか新しいこと考えましょうよ。」って思ってます。
西下