今では嫁入り道具に桐たんすなんてことを聞きませんが、かつては娘が生まれると庭に桐の木を植え、娘が嫁ぐ時にその桐で桐たんすを作り持たせたという話は聞いたことがあります。とても成長の早い木なのです。四国では気にしているとそこら辺の山で見かけます。紫色の花を咲かせます。
桐は、見た目はとても穏やかで、狂いの少ない木材です。タンスになるくらいですから、天井材として使用すると室内の湿度調整をやってくれ、かつとても経済的な価格というのが魅力の一つです。昔から使われる日本の文化を継承する桐が、写真のように穏やかに美しく、調湿調整機能を備え、経済的な建材として使用されるのは、とても良いことだと思います。この部屋は、現在の桐たんすなのです。たくさん、在庫してます。
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設計:西下太一建築設計室