今治のお客さんの新しい事務所にのカウンターに「琉球松」を使っていただきました。宮崎県の得意先の倉庫に長年積まれていたものを10年ほど前に分けて頂きました。その得意先が言うには「この琉球松は奄美大島で育っていた松で、もう松くい虫で絶滅した」と。そういう物語を聞くと何としても大切に使いたいと思い、「決して単なる商売はすまい！」「この物語に意気を感じて頂く方に使っていただきたい」と、若干商売抜きで持っていたものですが、改めて琉球松の強さみたいなものを感じました。

私たちは決して大きな材木屋ではないので、希少な銘木を集めるとか、逆に大量生産品を多売するという営業姿勢ではないです。ただ、日々の営業活動の中で、縁があって出会う物語を持つ木材もあり、そういうものは材木屋として大切にしたいと考えています。

この琉球松もあと10数枚となりました。あまり幅広材もなくなりました。縁のある方に、思いを込めて使っていただきたい、そう思っています。床材はフランスの松材・ボルドーパインの200㎜幅です。風合いも、匂いもそっくりで、おすすめの商品です。

琉球松のカウンター

ボルドーパインのフローリング