タイの北部、ナンという地方で、ビジネスパートナーのTimber Charm社が、昨年8月竣工した”Lake Haus”が、昨年末にASA(タイ建築家協会)主催のBlueScope Design Awards のファイナリスト20に選ばれたことは、以前書きましたが、残念ながら”大賞”とはなりませんでした。それでもファイナリスト20として先日、表彰を受けました。
今回のアワードのテーマは、「気候変動にいかに建築はフォーカスするか」というものでした。審査員からは、建物が木造であること、美しい建物であることは大いに評価されたということでしたが、全ての木材を日本から運ぶということに関して、若干の問題を感じられたようです。
決して言い訳ではないですが、材料も一度に送れば、輸送で生じるCO2の発生は実は大きなものではなく、RC造とか、S造の材料を作る時に発生するCO2の量の方がはるかに大きなものになる。いろいろな角度から検証しないと、「近くだから」というだけで環境に良いとは言い切れません。建物を使用する期間とかを考慮すると、必ずしも木造がすべて良しとも言い切れない部分もあります。
ともあれ、私達は耐久性、経済性、作りやすさ、住みごごちのよさ、そして何より美しくあること等、さまざまな観点からよく考えて材料の選定を行い、工法の選定を行います。それが昨年手掛けられたおびただしい数のタイの建築物の中から、ファイナリストのひとつとして認められたことを、私達もとても嬉しく思うし、Team imberCharmのパートナーとして、とても誇りに思っています。
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