こんな文章がありました。
「日本の生産性は、順位こそ低いが、伸び率だけで見ると、コロナ前(2012~2019年)は順調に伸びていた。伸び率は低くないのに、水準が低い理由は、日本の生産性の足を引っ張っている何らかのファクターが重石(おもし)のようにあるからではないか。 その正体の一つが企業内に巣くっているブルシットだろう。
ブルシットとは、品のないスラングで、「くそどうでもいいもの」を指す。
「いまいましい」という感じだろうか。利益とは無関係に、無意味なルールを盾に仕事の効率を下げる行為だ。」
小さな材木屋とは言え、僕も経営者の端くれとして、以前から生産性を阻害する要因を気にしてはいました。工場のボトルネックはどこか?人間の集中力はどれくらい続くのか?一人時間当りの売上、利益はどうか?等々考えることは限りなくあります。
体裁を整える為にやらんで良いことも案外いっぱいやってますね。
例えば、補助金を頂く時に書く提出書類、その後の報告書。これ、誰も読まんやろうなって思いながら、細かい数字を突き合わせて書く。ブルシット!
フォークリフト、玉掛資格の講習会。4日も拘束されて、ビデオを見る。長すぎる。
JAS認証とかも、欧米の先進国の基準をクリアしていたら相互認証で良いのにと思う。って思うと、お役人が日本の生産性向上を阻害している部分はある。ホントになんとか邪魔をしてほしくない。
ともあれ、この「ブルシット」を見つけ出し、限りなくそれを切っていく作業をすれば生産性は必ず上がってくると思う。ただ、一見「ブルシット」に見えて、実は大切なこともあるように思います。例えば、工場の清掃とか、花壇の花の管理とか、朝礼とか…社員のみんながなんでそれをやってるのかを理解して取り組めば、良いこともあるから、見極めも大切だと思います。
「ブルシット」は話が広範囲なので、言いたいことがうまくまとまらないけど、ドンドン断捨離したものが生き残れるような気はします。自分自身が「ブルシット」でないようにまずは気を付けなければ!
西下健治