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デンマークへ 焼杉と桧の床材

数年前からお付き合いを頂いているデンマークの建築家Nicklasさんから新しい注文を頂き、先日、発送を終えました。輸出は、梱包が結構大変です。

今回の内容は、無節の焼杉と、無節のヒノキフローリング。Nicklasさんは若い頃東南アジアに住んでいたりして、アジアのこともよくご存じです。更に日本建築が好きで、光と影、小さくとも豊かな空間、木の香り、その空間での日本人の所作…それを彼なりに咀嚼して、デンマークでの建築でも日本の木材を使用したいと。

デンマークであればその地域の木材を使用すればいいのではないかという意見もあります。その発想はとても狭い気がします。インターネットで世界中が繋がった現状で、今や地域というより、地球儀的な発想をした方が良いのではないかと思うんです。とは言え、地元のものが良い場合もいっぱいあります。私達は単にものとしての木材を売るだけでなく、その杉やヒノキといった日本の木材に載っかかる、日本的な空気のような、質素だけど豊かな、うまく言えませんが、ソフトを載せて提案しています。それを受け入れてくれたNicklasさんには、大感謝です。
現在も日本の軸組をデンマークの建築基準法に合わせるべく、いくつかのプロジェクトの中で、いろんな取り組みをしてくれています。我々日本人には当たり前の日本の軸組加工技術は特筆すべきソフトで、その人の手で作る加工をデンマークでも実践したいということです。現在のところ、一番大変なのは断熱です。

いずれにしても、まだまだ小さなプロジェクトですが、一歩一歩あゆみを進めて、「ここにしかないもの、あります」と、デンマークの地でも実践していきたいと思っています。この木材が現地に届き、施工が出来上がったら、改めてアップしたいと思います。

西下健治

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