姫路、設計事務所のlyhty(リュフト)さんの第2弾です。
共栄木材には主にロシア産と、カナダ産のカラマツ原板がたくさんあります。今回はカナダ産のカラマツを使って登り梁を作ってみました。
長年お付き合いをしているカナダの工場が、稀にカラマツを製材します。割と大きな丸太を挽くので、節の少ない板がたくさん取れます。そのクリア板を含水率10-12%まで落としたものを定期的に仕入れています。
カラマツはとても曲げに強い木なので、小さな断面でも強度は出ます。そして、秘密の加工方法で2枚を合わせて登り梁に仕上げたものが、今回の『つくるシリーズ』、「カナダ・カラマツ2枚合わせ登り梁」なのです。中間にスリットが見えますが、そこにもカラマツの10㎜程の板が挟まれています。lyhtyさんに、見事に使いこなして頂きました。
このカラマツ、経年で深い色合いに変化してきます。時間が経つのを楽しめるって、本物の木でないと愉しめないです。合理的に、論理的に材料を選べば、いわゆる新建材で良いのかもしれませんが、そこに時間を超える「美意識」は感じません。共栄木材が大切に思うことは、合理性や機能はもちろんですが、時間を超える美しさです。ちょっと、カッコつけすぎですね、反省。