カラマツの220㎜の幅広フローリングが少し空いたので、補修をかけました。同じカラマツの2~3㎜の厚みのものをカンナで削りながら、接着剤と一緒にすき間に入れ込み、飛び出した部分を改めてかんなで削る作業を、地味に繰り返します。
大工さんには手間をかける仕事ですが、出来上がりはとてもきれいになります。
無垢材なので、板幅が広いほど膨張収縮の幅は広くなります。また、近年の住宅はやや過乾燥気味なので、すき間が出てくることが多いです。北欧の建築家フィン・ユールの自邸もカラマツです。写真を見ると隙間もあります。それで良しとも思います。今回の物件もお施主さんからクレームが出たわけではないけど、一度この補修方法をやってみたかったのです。
無垢材は、パーフェクトではありません。いいところもたくさんあります。そのいいところを生かしつつ、欠点をどう補っていくか、付き合い方の問題のように思います。おおらかさが必要なんでしょうね。
今は削ったところが新しい色になっていますが、3ケ月、6ケ月と経って行けば、周りと同じようなあめ色になっていきます。
西下