共栄木材

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施工要領

天然木の無垢フローリングは生きて呼吸していますので、設計構造・設置場所 (環境)・施工方法によっては、膨張・収縮により、暴れ・反り・突き上げなどがひどく起こる恐れがありますので、下記の注意点を必ず守って適切な施工で素材の良さと特性を十分に活かし御使用ください。なお、開梱後、施工後の苦情・返品・交換は応じられませんのでご注意ください。また、極端な色柄の違い、塗装の違い、段差、傷などがありましたら、必ず施工前にお申し出下さい。

1.施工前

・無垢材の性質上、膨張、収縮を防ぐために開梱した状態で必ず一週間位放置し、十分施工現場環境に馴染ませてください。
・当製品は、内装用です。外装には使用しないで下さい。
・床暖房に対応していない商品は、床暖房には使用できません。ホットカーペットもおひかえ下さい。
・床下の換気が十分でない場合施工後に、暴れ・反り・突き上げ・床鳴りなどが発生する恐れがありますので、換気口を十分に設けてください。

2.仮並べ

天然木ですので、貼り始める前に仮並べをし、色、柄のバランスをとって施工してください。

3.割り付け

極端に小幅材がこないよう、貼り込み前に割り付けを行ってください。

4.下地施工

・大引きは90mm角以上、根太は45mm角以上の乾燥材を使用し、プレーナーで平滑に仕上げてください。

・大引き間隔は3尺、根太は1尺(303mm)とし、レベル(水平)を出して施工してください。

・必ず捨て貼りをし、たとえば合板では12mm以上の耐水合板(F☆☆☆クラス以上)を使用して下さい。

・又、捨て貼り合板の間は、2~3mmあけて施工してください。尚、床下の湿気が多い場合は0.1mm厚以上の防水シートを根太と捨て貼り合板の間にしき込んで施工して下さい。

・フローリングは根太と直交するように施工し長手方向のジョイントは根太上に来るようにして下さい。

5.貼り込み(接着剤の塗布)

・必ず釘・接着剤を併用してください。釘はフロアー用スクリュー釘またはフローリング用ステイプル釘を使用し、接着剤は根太用接着剤を使用してください。(木工用ボンドは使用しないで下さい)
(接着剤を使用する場合は、ウレタン系接着剤またはエポキシ樹脂系接着剤をお勧めします。)

・貼り込みは、きつく締め付けると、無垢材の性質上、反り、突き上げの原因となります。

・実を強く叩き込み過ぎると、無垢材の性質上、膨張時に反りが発生する場合があります。必ずスペーサーを使って、ジョイント部にクリアランスをとってください。また壁際は3~5m程度、あけてください。

6.フロア用ステープルで固定

7.はき出し窓部・敷居納まり

はき出し窓サッシへの収め、また敷居(同面)収めの場合は必ずクリアランスをとり、コーキング処理をしてください。

8.養生

床面のごみを掃除機で吸い取ったあと、水気を避け、乾いた雑巾でほこりをふき取ってください。

壁際は、石膏ボードの粉がたまりやすく、しかも、木目に入るとほとんどとれませんので壁際まで隙間なく養生テープを貼ってください。

積層フローリングの施工について

 弊社の積層フローリングは、低温床暖房対応フローリングです。

施工については、無垢フローリングと基本的に変わりません。

・最重要ポイントは壁際のクリアランス(5~10mm)の確保です。階段、玄関などでクリアランスが確保しにくい場合は、事前に何らかの配慮をしたうえで施工してください。
・施工前に開梱して現場の湿度に対応させたうえでご使用ください。
・既設の湿度により、詰め張、0.5mmの隙間を取る等の対応をお願いします。
・施工床下地が十分に乾燥していることをご確認ください。特にコンクリート埋没床暖房の場合は、十分ご注意ください。
・合板下地貼りをお勧めします。合板下地貼りの場合、ポリウレタン樹脂系の木質系床材接着剤の併用をしてください。
・根太に直接釘打ちする場合には、フローリング裏面への接着剤は使用しないでください。
・施工が終わりましたら、傷、紫外線対策の養生をしてください。

低温床暖房の注意点

低温床暖房は、40~55℃という比較的低い温度帯の循環水や、電気を使用してフローリングの表面温度を28~29℃までで保つ比較的低温度の床暖房です。ですから、床暖房のフローリングの上に厚いカーペット等を敷くと、蓄熱して表面が高温になることがあります。ご注意ください。

フローリングの表面温度がそれを超える場合に起こりえる、ひび、反り、収縮による隙間ができる等の対応は負いませんので、ご了承の上ご使用をお願いします。

無垢フローリングの注意点とクレーム規約

無垢フローリング商品は天然木のため、どうしても多少の不具合が生じる場合があります。どうぞ無垢材という事をご認識いただきご理解ください。施工される前の商品につきましては、万一不具合が生じた場合、お取替え返品に応じさせていただきます。
既に施工されました後の商品につきましては交換返品クレームの対応は出来かねますので、施工説明書をお読みいただき商品をご確認のうえ施工されます様お願い致します。


【1】
無垢フローリングは天然木のため、ご使用されます部屋・現場の湿度温度などの環境条件で膨張したり収縮したり致します。その結果、膨張作用からフローリングのネジレや突き上げが、あるいは板巾の誤差や表面亀裂が生じ、又収縮作用からジョイント間に隙間等が生じる事があります。これらのトラブルは、基本的にクレームの対象になりませんのでご留意ください。

【2】
無垢フローリングは天然木のため、人工乾燥材であっても稀に木くい虫の卵が原木内に入っている事があります。時間が経過し卵が成虫となり、羽化してフローリングの表面から出て来る事が有ります。現在、日本でも生産国でも、強度の防虫薬剤の使用は制限されており、防虫に対応する事はかないません。
万一、ご使用されてるフローリングに虫害が生じた場合、処理のお手伝いはさせていただきますが、これらのトラブルは基本的にクレームの対象にはなりませんのでご留意ください。

【3】
施工に際し
(A) ご使用されます接着剤は、床専用接着剤を必ずご使用ください。水性接着剤をご使用されますと、フローリングが接着剤に含まれる水分の作用で膨張し、突き上げやカップソリを生じる事がありますのでご注意ください。

(B) フローリングを施工する時絞めすぎますと、板の膨張作用により板が押し合い、特に木の素性が良くない場所に、亀裂が生じたり、あるいは床の突き上げ状態に成る事がありますのでご注意ください。季節季節でフローリングの締め込み具合、隙間の調整は必ず行ってください。スペーサーやカットされたPPバンドをフローリングの間に入れられる等、隙間の調整を行われます事をお勧めいたします。特にローグレードの商品ほど、絞め過ぎや材の膨張収縮により表面に亀裂が入りやすいのでご注意ください。これらのトラブルは基本的にクレームの対象にはなりませんのでご留意ください。

【4】
養生テープにより塗装の剥がれるトラブルが有ります。多くのメーカーさんが多種の養生テープを販売されています。ご使用になる養性テープの使用説明書をご確認のうえ、現場使用して下さい。特に日光があたる場所、圧力が掛かり密着している場所、素材の状態の良くない場所などでは、養生デープを剥がす際には塗装面が剥がれる事があります。これらのトラブルは基本的にクレームの対象にはなりませんのでご留意ください。

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