クロとは
素焼。焼いて表面を炭化させることによって、板の劣化を遅らせようとして考えられた、古来よりある焼杉です。
表面の炭が家を守ります。
炭が手につくのが気になりますが、美観的には美しいです。
※炭は非常に柔らかく、もろいので、衝撃や摩擦によって剥がれ落ち易い性質があります。釘打ちの際強く打ち付けすぎますと、炭が破損するのでお気を付けください。
寸法
長さ | 働き巾 | 厚み | 入数/束 | 品等 |
---|---|---|---|---|
3.0m | 165mm | 15mm | 8枚(3.96㎡) | 節有 |
4.0m | 165mm | 15mm | 7枚(4.62㎡) | 節有 |
※上記板巾は、割付推奨寸法です。製品の巾は163mm前後となります。商品によってバラつきがありますので、現場にて割り付けの検討をお願いします。
※上記板厚は、焼加工、ブラシ加工前の寸法です。(商品によりバラつきがあります)
※無垢材のため多少の巾違い、反り、割れが起こりますので、予めご了承下さい。
※現場にて日陰干し後の御使用をお願いします。施工後の巾の縮みが起こり得ます。
※焼杉は受注生産となります。納期は通常受注後2~3週間ですが、数量・受注状況によっては45日程度かかる場合もございます。詳しくは、お問い合わせください。
寸法 目板(押縁)
長さ | 働き巾 | 厚み | 入数/束 | 品等 |
---|---|---|---|---|
4.0m | 36mm | 15mm | 30本 | 節有 |
目板(押縁)のご注文も承っております。
※目板(押縁)のみのご注文はお受けしていません。外壁板とセットでご注文ください。
※外壁板、通常は相決ありの形状となります。相決なしにする場合は、ご指定ください。
クロ施工写真
経年変化について
柔らかい表面の炭が徐々に風化して浸食し、杉板の生地が出て来ます。その風化の具合は、条件によって大きく変わります。例えば、軒が深く風雨にさらされ難い条件であれば、25年経過してもしっかりと炭が残っていますが、逆に厳しい条件ですと、5年も経過すれば、徐々に炭が風化して行きます。
また、初期の経年変化としては、施工時に釘を打つ際、金槌で表面の炭を壊してしまった部分や、外傷により炭が落ちた部分、深く焼けない節の部分などは、雨や紫外線により、早ければ半年ほどで生地がシルバーグレイに変色する場合があります。
メンテナンス
クロは、表面の炭が風化して落ちるまでに長い時間が掛かりますので、基本的にメンテナンスは不要です。築後30年以上経過してもまだ、腐る事無く使われ続けている焼杉の殆どは、素焼きの<クロ>です。ただ、先にも述べた様に、部位によって風化の具合に差がでますので、経年変化の特徴をご理解して頂いた上でご使用ください。
クロ記事一覧
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神奈川県で焼杉・クロの施工事例
焼杉・クロの施工事例の写真をいただいたのでご紹介します。 設計は、鎌倉で活動されている『日日と』さん。鎌倉の物件の外壁にご採用いただきました。
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焼杉クロ・目板押さえの施工事例
焼杉クロの施工事例です。 設計・施工は熊本のシーズグロースアーキテクトさん。阿蘇の物件でご採用いただきました。
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焼杉「クロ」押縁・目板張りの施工例:Tsukuru Lab.更新
つくるシリーズの施工事例を集めた「Tsukuru Lab.」を更新しました。 群馬県・田村建設さんの、焼杉「クロ」の施工事例をご紹介しています。
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古民家の外壁改修に、焼杉「クロ」を
古民家改修で、外壁に焼杉「クロ」を使って頂きました。設計は、奈良県・小笠原建築研究室さんです。
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風と火と農家住宅 焼杉・桧小幅格子 施工事例
愛媛県松山市を中心に活動されているStudio Colife3の池内健さんの物件で当社の焼杉、桧格子(上小無地)、杉フローリングをお使い頂きました。
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クロ(素焼き)+目板(押さえ縁)仕上げ
愛媛県での焼杉施工事例の写真を頂いたのでアップします。
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焼杉でリフォーム
香川県でのリフォーム物件に、焼杉の「クロ」(素焼き)を使って頂きました。観音寺市の(株)大建さんです。
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焼杉の板塀
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焼杉の事務所
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東松山の家
※写真は撮り方により実際の色と異なって見える場合があります。
カットサンプルもご用意できますので、実際の色味はカットサンプルをご確認ください。